そのとき、時代も大きく変わった。
時を同じくして地元豊橋市では、昭和30年の町村合併を控え、 30万都市への歩みが着実に進行しつつあり、 市域の拡張にともなう人口の増加と産業都市化への対策として 水道普及が時代の急務とされ、 昭和27年度より7ヶ年計画で第2次拡張工事に着手しています。 昭和29年に吉田城跡で開かれた産業大博覧会には 市の水道局が水道館を設置するなど、 水道普及への気運が急速に高まりつつありました。 ある人は、当時を振り返って次のように回想しています。
「そのころ、まだそんなに衛生についても水道についても関心がなかったのだけれど、水道館へ入って、新しい器具がたくさん展示されていて驚いたことを覚えています。特に、鉄管に替わるビニール管とか。当時、汲み取りだった便所を早く水洗便所に変えたいとか、そんなことを漠然と思いました。」
水道館を見た多くの人が、そこに水道と日常生活の未来を垣間見たのではないでしょうか。この年を境に上下水道の普及率は急上昇していきます。
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